映画自体は中々面白かった。理由、(1) 亀仙人のチョウ=ユンファが今までになく佳かった。(2) エミー=ロッサムが(髪型のお蔭で??)実際以上に(実際も美人だが)キュート！になっていた。(3) 主人公のジャスティン=チャットウィンに微かに悟空らしさの片鱗が残っていた(←コレ、役者の努力だと思う)。

… のだが、(3)について、やはり悟空の設定に根本的に誤りがある。悟空を「シャイでひとと話が出来ない高校生」にしてはイカんだろう、やはり。鳥山 明原作である以上、やはり悟空は「一般人のシャイな気持ちまで理解出来ない脳天気バカ」でないと駄目です。周りの味方キャラは悟空に呆れる為に居る位でないと。悟空を「隠れたスーパーヒーローでありながら心はみんなと一緒」にした時点で、これはただのユース向けハリウッド=アクション映画と化したのでした。