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[コメント] 重力ピエロ(2009/日)

映画として微妙。道具立てのつじつま合わせより奔放なイメージによる解決を見たい。ないものねだりか?
ぱーこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冒頭、春が2階から落ちて来るシーンでこれは3.5の映画と思う。唐突な暴力性と暴行された女子高生?の冗談のような出方にとまどう。これはどう受け取れなばいいのか?原作は読んでいないが、道具立ていい、ストーリー展開といい、実に小説的である。文学的といいたくないのは、放火事件のマッピングとかDNA談義とか謎解きの部分が興ざめだからだ。これはやはり悪の問題の映画だと思う。これをどう解決してくれるのか。そう思ってみて行くと、結局は映画的な様式性のなかに解決は埋没されて行く。重力ピエロの解説は悪くないけど、とても悪の問題の解決と見合わない。ガンジーの言葉「自分が見たいものに自分がなればいい」も肩すかしの印象は拭えない。映像でこの問題の解決を見せてくれ。役者の存在感と好演で☆4つ。

(評価:★4)

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