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[コメント] 劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦(2009/日)

複数ライダーが登場するお祭り作品は、これ以降随分作られてるけど、「面白い」と言えるのは本作が唯一かな?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』(2008)で主演の佐藤健降板によって一応完結したが、平成ライダーシリーズ最大のヒット作だけに固定ファンも多く、あっという間に復活と相成った。ただ、前述の通り主演の野上良太郎役佐藤健は降板したため、色々手管を使わねばならなくなった。

 まず代役を立てた良太郎の出番を極力減らし(出来れば顔も出さないようにして)、他の人物を主人公に立てる。そしてできる限り仮面ライダーの姿を取らせるようにする。と言った手段を用いることになる。

 本作の場合は、敢えて電王を主役とせずに新しい主人公を立て、前作で登場した劇場オリジナルライダーであるNEW電王をヒーローとして投入。更に続作である「仮面ライダーキバ」や「仮面ライダーディケイド」からの登場人物も多数投入することで電王をあまり出さないようにしたのだが、あまりに多くのライダーが登場するためにお祭り騒ぎとしている。

 それでまとまりがなくなりそうなもんだが(事実以降の作品はほとんどそうなってるんだが)、意外なことに本作は結構きちんとまとまってるところが面白い。こう見えて脚本がかなりしっかりしていて、これだけの登場人物をちゃんとまとめつつ、ちゃんと時間軸を絡めた意外性のある物語が出来ている。最後の方はほとんどコントのような物語なんだけど、それが無茶苦茶なキャラに上手く合ってた感じ。

 少なくとも、以降の複数ライダーが登場するお祭り作品のぐだぐだっぷりと較べると、出来は段違いに良いので、結構お薦め出来る。

(評価:★3)

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