原作ではナチスに協力的だった親世代に対して、子が抱く複雑な感情に少し触れながらも、深く踏み込むことがなく不満だった。映画ではその部分はカットされており、深く踏み込まないのなら最初から触れないほうがいいと思った私には好感触。

全体的に社会的なメッセージ性を強調することなく、二人の関係性の物語という形で描かれており、原作の社会的メッセージの浅さに憤りを覚えた私にも受け入れやすかった。

役者それぞれが役にあっているのもよかった。