[コメント] ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009/日)
この12年における庵野秀明の人生に乾杯
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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12年前は社会に対する拒絶、行き所のない鬱屈したエネルギー、狂気をぶつける先すらわからないまま迷走した庵野秀明の、12年間の人間的成長を見た気がした。あの頃、世界を拒絶していた天才は、もう、いない。12年前に破りたくて破れなかった壁を、きっと乗り越えたのに違いない。
もちろん、その分当時の僕らを惹きつけてやまなかった得体の知れない毒気は薄らぎ、人によってはつまらん、と一刀両断にしてしまうかもしれない。前向きなエヴァなんてありえるのかよ!と。
しかし、ポジティブな展開の中にも、孕んだ狂気はそのままに、作品としての完成度は明らかに高く、破綻を感じさせる危うさまでをも見事にコントロールしている。
あんな綾波は綾波じゃない、とか、シンジ君成長しちゃったな(寂)・・とかまあ色んな思いもあるけど、要は作品として面白かった!続きを見たいと思ったってことです。
是非監督にはこの調子で頑張っていただいて、できれば2年とか待たされずに早々にQとやらを拝ませていただければ幸いです。
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