[コメント] 光に叛く者(1931/米)
ハワード・ホークスのトーキー2作目。スカーフェイスよりも以前の映画で確かに役者がみなサイレント臭いメイクなのだが、演出は成熟している。何と云ってもウォルター・ヒューストンが圧倒的な存在感だ。彼も白塗りの違和感はあるが、押し出しがよく迫力がある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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特に示威行動をする囚人達の真っ只中に一人ヒューストンが入っていくシーンが傑出している。ラストのたたみ掛ける演出、怒涛の展開も見事だが、この囚人の示威行動を収めるシーンが映画全体の中でも白眉だ、またこの場面の縦構図と光りの扱いも明記すべきだろう。
さて、主人公と云っていい青年フィリップス・ホームズが収監される監房にはボリス・カーロフがおり、彼の役回りが看守長への復讐、密告者の殺人という事件の核となる。プロットを転がす良い役だ。また囚人たちの中にはアンディ・ディヴァインがいる。ラスト近く、地下牢に入れられているフィリップス・ホームズへナイフを差し入れする、というこれも印象的な役を与えられており嬉しくなる。
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