[コメント] 不灯港(2008/日)
ゆるふわ婚活ハートウォーミングコメディだと思って観に行ったら、たいへんに痛い目に遭った。終始笑える映画でありながら、これは非モテ男にとって、まったく笑いごとじゃないお話だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これだから、初めて観る有能な監督の作品というのはたまらない。先入観がない分、すべての展開が意外性に満ちているし、とても刺激的な映画体験だった。
「花瓶で枯れたいと思う花はないよ」作中の印象的なセリフだが、一度花瓶に挿してしまった花は、もうどこにも根付かないということをこの映画は言っている。
箱庭の不灯港、決して赦されぬ罪──ハードボイルドだ。
▼余談
今回の内藤監督のみならず園子温、内田けんじ、荻上直子、矢口、橋口、李相日などなど、PFFスカラシップの新人発掘力は本当にすごくて、早くも次を勝ち取った石井裕也なる人のすさまじい評判も聞こえてくる。去年あたりから、あちこちで「『ぴあ』がつぶれそうですよ」という話が耳に入ってくるのだけど、どうにか踏ん張ってほしいと願う。別に「ぴあ」はつぶれてもしょうがないと思うけど、このPFFの感じは続いてほしいと思うです。
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