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[コメント] あなたと私の合い言葉 さようなら、今日は(1959/日)

台詞回しから意味を剥ぎ取る無機質なロボットトーク演出が却って沈黙の雄弁さを引き立たせる。ここでも市川崑の発想は奔放だ。望んだ相手との結婚が果たされない「すれちがい」の物語を軽喜劇に仕立て収めてしまう技術水準も高いが、後年の『秋刀魚の味』を見ても明らかなように、小津はもっと残酷で鋭い。
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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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