[コメント] ウォッチャーズ(2009/米)
最初は『ミザリー』のような監禁サスペンスかと思ったが、意外に主人公の心情には哀愁を感じさせる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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監禁サスペンス映画。
この作品で優れているのは主人公シェルビーの悲惨な生活環境がある程度提示された上で、好いてる男性の恋人を監禁する行動が描かれている点。
シェルビーは単なる異常性愛者というわけではなく、かつては病気の母親の介護という苦労を抱えており、おそらくマットを交際していた時も、その事実だけが唯一自分の苦しみを紛らわしてくれていたと思われ、マットの久々の帰郷で新たな恋人を紹介されたことで、自分の信じていたものが打ち砕かれ、精神的に追い詰められてしまう。そして偶々、事故を起こしてしまい、負傷した人物がエリザベスだったために監禁という手段を用いり、マットを自分だけで独占しようとする。
シェルビーは元々、はっきりとした悪意でマットの恋人のエリザベスを監禁したわけではなく、偶々、偶発的な出来事が重なったために魔が刺して監禁という手段を用いっているのも、好感が持てる。
最初は『ミザリー』のような監禁サスペンスかと思ったが、意外に主人公の心情には哀愁を感じさせる。
ただ、これだけ主人公に同情の余地を与える設定を作っているのだから、シェルビーがマットともっと居たいために、自らの意思で母親を殺したという真相は余計だと思う。正直、この作品の主人公の設定だと、単なる異常性愛犯罪者で片付けてしまうのは、あまりにも哀れな気がする。
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