[コメント] さまよう刃(2009/日)
原作既読。この監督・脚本家は「原作ちゃんと読んだのか?」レベルの出来。割愛の仕方、登場人物の割愛・役割変更がどれだけ原作のエッセンスを削いでいるか、いま一度考えてみてほしい。本作未見の方は観なくてよろしいので、このレヴューも読まずに原作を読むことをお勧めします。(レヴューには原作のネタバレに触れています)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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原作では未成年による犯罪によって娘を失った被害者側遺族のやり場のない憤りと少年法による加害者更生と保護、その限界に焦点を当て、娘を陵辱され殺された長峰が復讐を遂げるのか、それよりも先に菅野快児は警察に逮捕されてしまうのか、非常にスリリングな展開を見せる。
その中でも大きな謎として長峰への密告者が誰なのか? (中井誠なのか?)という点も読了するまでの牽引力のひとつとなっていた。
原作のネタバレ担ってしまうが久塚班長の存在を割愛し、織部・真野というふたりの刑事にその役割も分担してしまうのだが、その分担も原作に比べて大雑把なものとなっている。
長野のペンション・クレセントの和佳子とその父・隆明の存在も添え物となってしまっており、非常に残念な作品となった。
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