[コメント] エスター(2009/米=カナダ=独)
そのことがわかると、今までのシーンが一気に再解釈されるのが良い。トイレのシーンが特にいい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
オーメンと同じ、不気味な子供のホラーかと思ったらそうではなかった。
「エスターの年齢は33歳です」というセリフとともに、ええ?じゃあのシーンはそういうことだったのか!とビックリ。
子供がある意味無邪気に悪を行っていたのではなく、大人がドロドロの執念をもって行動していた。 父親のほうに取り入ろうとするのも、魔性の魅力をもった女の子の誘惑ではなく、得られない男の愛を求める女の執念の行為だったことになる。 からかった子供を骨折させたりとか、妹のほうを車道に突き飛ばしたのは明確な殺意でやっていたことになる。 子供が子供を攻撃してるんじゃなくて、大人が子供を殺そうとしてるわけで、それはある意味、自分につきまとう「子供」という属性への憎悪も裏に感じる。
セラピストのトイレで大暴れして「大丈夫大丈夫。バレてない。あんなマヌケになにがわかる」と言っていたシーンがなぜか心に残る。 自分の宿命に立ち向かいもがいている一人の人間の哀しさを感じてしまった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (7 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。