[コメント] フローズン・リバー(2008/米)
ファーストシーンから作品世界に釘付け!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
タイトルバック後のファーストシーン。主人公のレイの足元から始まるサーチアップ。
足元のしみったれたタトゥから、如何にも時代遅れな衣服を経て、くたびれた中年女の顔がクロースアップ。かざした手の爪には黒い汚れが目立ち、左手の薬指には結婚指輪。そして疲れた頬を伝う一筋の涙…
素晴らしね、このサーチアップ!彼女の涙のワケが気になるので、物語の展開に凄く期待が高まるよ。深いキャラクター造形とそれを一見何の変哲もない映像で観客に伝達する実に映画的な表現。この時点で勝ちですよ、この映画は。
『冬の小鳥』のウニー・ルコントもそうだけど、女流監督による初監督・初脚本のインディーズ映画は、最近アタリが多いのではなかろうか。そういえば、あちらもシーズン的には冬だし、家族というテーマでも近しい。
次回作も是非観たい!
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