コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 懺悔(1984/グルジア=露)

ガルシア・マルケス系政治奇譚はたいてい長回しが多用されるもので、カット割りがオーソドックスな本作は逆にユニークに見える処もあるが、結果淡泊。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







生魚齧る悪魔みたいなシュール系列は面白かったり詰まらなかったりで、次々と窓から飛び降りて去る市長一行の件が気に入ったのだけれど、すでに80年代、総じて焼き直し感は拭い難い。そんなことで普遍的に語るより、もっとグルジアの内政に密着してほしかった。

それが政治上できないからこう撮った、ということなんだろうけど。悪魔の市長、自殺する孫、発狂する息子、では平凡。こんな一族、もっと悪人揃いに決まっている。改心あれかしという庶民の願いというのは判るけど。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)disjunctive[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。