クリント・イーストウッドの映画は、大抵ハッピーエンドで終わらず、いつもズシリと重量感を残す。

今回はそれを良い意味で裏切り、 イーストウッドには珍しく、清々しく感動した。

ラストの盛り上がりは圧巻。 他の映画でも類を見ない程の盛り上がりよう。

人種が違い、対立しあった苦い過去を持つ人たちが、一つのチームを応援することで自然と心が一つになることの凄さ。それまで対立していたことがまるで嘘のように、声援が鳴り響く。 思わず感動せずにはいられなかった。

スポーツが人種や言語を超えて、人間の心を一つにつなげる偉大なものか。嫌味のない誠実で真摯なイーストウッドの眼差しが印象深く、心にまっすぐ響いた。