[コメント] インビクタス 負けざる者たち(2009/米)
クリント・イーストウッドの映画が何故ここまで心に訴えかけるのか。それは彼が常に観客との一定の距離感を保てるからだと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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下手をすれば感動秘話の押しつけになる題材。もしくは世界でもワーストクラスの危険国家であることを考えれば政治的メッセージをいくらでもつぎ込むことができる話。むしろそれをあざ笑うかのように淡々と描写を重ねることで観る者にあたえる衝撃を排除していく。決して我々の感情に深入りもしないし飽きさせもしない。アパルトヘイト後の国民融和を自国開催のW杯ラグビーで成し遂げていく。そこまでの過程を綴っているネルソンマンデラの物語。どこまでが事実でその後何が起こったかは私には分からない。
「スタジアムに集まった6万の観衆だけでなく、4300万の国民全ての応援によるものだ」 この映画のすばらしさは頂点をその一瞬に持っていってそこで終わらせていることだ。
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