[コメント] 荒鷲の翼(1956/米)
冒頭の飛行シーンがとんでもない迫力。ここでは大平原の代わりに大海原が捉えられ、馬の代わりに飛行機が暴れ回るのだ。列車や車との並走を奥行きを活かした構図で見事に収める。船の上を通り過ぎる様、そしてパーティーへの豪快な墜落。宮崎駿やスピルバーグは確実にこの映画を観ている。仮にフォードが本気で航空映画を撮っていれば、『コンドル』に匹敵するものができた筈だ。
破壊的な酒場での乱闘を含め40分過ぎまでは傑作と言っていい出来栄え。ウェインが入院してからも歌や車いすなど活劇性の導入に余念がないものの、それでも退院してからは緩んでしまうのが惜しい。モーリーン・オハラの存在が霞む後半の構成にも疑問。
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