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[コメント] 月に囚われた男(2009/英)

主人公が真実を知るために奔走しながらも、明かされた真実を知った時の主人公の姿がちょっと切ない。それだけに、従来のこの手のSFドラマとは対照的な結末に持っていったのは好感が持てる。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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月で掘削作業の業務をこなしていた男が自分に隠された真実に気付くSFミステリードラマ。

淡々と1人で月での作業に没頭する男が、自分に売り二つのクローンを発見し、自分を派遣した企業の計画や自分の正体を知るという展開。

主人公が真実を知るために奔走しながらも、明かされた真実が自分もクローンだったというのはちょっと切ない。それだけに、従来のこの手のSFドラマなら悲劇的な結末で終わりそうなところを、体制に抗う主人公の反抗という結末に持っていったのは好感が持てる。

人工知能のガーディが突如、サムに真相を語るのはやや違和感があるものの、それが長年、何度もクローンのサムと共にしてきたガーディだからこそ芽生えた感情なのかなと感じさせ、それまで恐怖的なアイコンとして描かれていたガーディに対して見ている側が愛くるしさを芽生えさせるのも良い。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)peaceful*evening

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