[コメント] オーケストラ!(2009/仏)
荒唐無稽な(しかしテンポの良い)ルックのあとで観衆の胸に残されるはにかんだ赤心の情熱。ラデュ・ミヘイレアニュ、お見事。ついでに、メラニー・ロランにメロメロ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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リアリズムの季節を経て映画が失ったものは多い。それは夢ばかりではない。このフイルムの荒唐無稽さ、(時として笑えない)コメディというルックが、であるこそあぶり出すことが出来たものがあると認めざるを得ない。
音楽ではよく「デリバリー」という言葉を使う。それこそがコンサートの価値だという、終演後に聴衆の心に伝わり残ったもの。この映画の、はにかんだ赤心の情熱、とでも言うべきデリバリーは、観るものの心を確実にいくばくか熱くする。
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