生を受けた人形たちのサバイバルアクション･アニメ｡

全体的に見ると９ら人形を製作した科学者が､どういう目的で退廃していく世界の中で９らを作ったのかが不明で､人形たちのサバイバルは確かに緊迫感あって悪くないが､ストーリー的には消化不良な印象｡

ただ､敵を倒し､生き残った９ら人形が平穏に暮らすという､一見ハッピーエンドのようだが､人形なので繁殖できるわけでもなく､また９らが新たな人形を製作する技術を知ったとしても､映画の中の退廃した世界の中では技術的に不可能そうな雰囲気が漂う感じで､どことなく絶望的にも思える結末はちょっと興味深い｡

９ら人形の造形も案山子っぽい雰囲気が妙に味があって悪くない｡