こりゃ長く映画を観てきた者にとってはたまらない愛情に満ちた映画ですね。

とにかくこのキャスティングには驚かされます。

まず仲代達矢と大滝秀治のぶつかりあい。これは『影武者』を思い出させます。

そして淡島千景と仲代達矢。

日本映画の明るい時代を背負ってきた大俳優の対峙。コレにつきますね。

古い映画の手法を見事に生かしていて、ロングショットが素晴らしく、しかもワンカットなんですね。

色々な素晴らしいシーンがあって特にラストの蕎麦屋のシーンは自分が蕎麦好きということもあって、わけもなく感動しました。