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[コメント] カラフル(2010/日)

いい意味でも悪い意味でも、「文科省推薦映画」ってな感じ。4点はちょっと甘めです。
4分33秒

いい映画だと思う。否定はしない。面白かった、とも言える。でも感動はしなかったし、涙も出なかったな。「惜しい、今一歩で名作になったのに…」とも思わない。「名作」には程遠いだろう、シナリオ、演出、映像、声優などほとんど全ての点において。ただ、扱っているテーマには興味が湧く、というか、こういうテーマで映画を作ってくれる人がいることは貴重だと思う。こういうテーマの映画は増えて欲しい。

・全体的に間合いが冗長。このゆっくりとした語り口は、本来のターゲットである小中学生についてきて欲しかったからか?「リズム」や「テンポ」というものによる、映像作品としての演出を完全に放棄していた気がするが、これが製作者の狙ったとおりなら、まあいいけど。

・展開が唐突。エピソードとエピソードの間に関連性が薄く、ツギハギだらけのような印象を受けた。ウマクないなぁ…。

・背景画が手抜き。実写を画像変換して絵のように加工したものや、ほぼそのまま写真、というシーンが非常に多かった。このことは、下記の「アニメでやる意味があるのか?」 という感想にそのままつながる。

・アニメでやる意味が弱すぎる。監督がアニメの人だからアニメになった、というだけで、「アニメならでは」の表現が本当に1枚もなかった。寧ろ実写版のほうが見てみたい…と思ったら、なんと既にあるんですね実写版映画。ちょっと見てみたい。

・ストーリーはいくらでも突っ込める。うちの中学1年の息子に見せたら、たぶんストーリーを全否定します。でもって、その否定の内容に大人も反論できなそう。そのくらい、悪く言えば「ご都合主義」。でもまあいい話なんだけどね。

(評価:★4)

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