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[コメント] 東京島(2010/日)

父の落胆。
きわ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







かねてより「『男島』、観に行きたい!」と言っていた父を連れて、兄と私の親子3人で観に行ったのですが、(ちなみに『男島』じゃなくて『東京島』だよ、と訂正しましたちゃんと)その父の落胆したこと。「なんだあれは!ポリシーも芸術性も何もないじゃないか!」と。編集がダメだとか役者がダメだとか色々言っていたのですが、要するに父は男16人に女1人の無人島という設定になにやらドロドロした性愛劇を期待していたようで、そんなもんはまず木村多江さんが主役っていう時点でありえないんだよ、ととりあえず諭しました。でもまあ別にだれが主役であろうと父が期待したような人間のエゴと極限状態で濃縮された性のぶつかり合いなんて描く人は今時大島渚くらいで、大島渚はカムバック絶望的だからもう見渡しても残念ながらいないだろうと思います。 そういえば父は『ラスト、コーション』の時も勇んで観に行って肩すかしをくらっていました。だからね、お父さん。 そんな父に、私は「とりあえず『オールド・ボーイ』観てみたら。」と勧めました。

本編はといえば、父が落胆するのも無理もないような荒唐無稽な話しでした。最近の当たる小説っていうのはこんなんなのかと少し驚いた。別にこんな話にリアリティなんぞ求めてませんが、それにしてもこんなにバンバン人が漂着して誰も捜索に来ない島って・・・  ところで俳優業にカムバックして徐々にかつての窪塚節が見えはじめてきた窪塚洋介。うずうずするなあ。(10/9/3 劇場)

(評価:★3)

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