[コメント] 十三人の刺客(2010/日)
しまりのないラストをはじめ、しょうもない点があることはあるが、クライマックスの一大集団剣戟はお腹いっぱいに楽しめる。それに上出来の稲垣吾郎の放つ異彩が華をそえ、見ごたえのある映画になっている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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特に「いくさとは、なかなかよいものじゃのう」は、本年ナンバーワンの名台詞シーンと言ってよいと思う。
血しぶき、血みどろ、泥まみれの殺戮劇は、「ここまでやってくれるか、もっとやれやれ」と存分に味わい甲斐のある出来栄えだった。
追記:またとりわけ印象的なのは、参勤交代に出立する直前、半兵衛が突如、新左衛門の屋敷を訪れたシーン。
一瞬にして行灯の灯りを消して、暗闇の中で外の光を映す障子を背景に集まった侍が、みな刀の柄を握り締め殺気を漲らせながら息をひそめる場面。
この静かな緊張感が、後半の大立ち回りの動きの中に再びよみがえる。特筆すべきシーンだと思う。
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