[コメント] ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う(2010/日)
大島渚監督が元気だったら喜ばれることでしょう。(2011/02/22)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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かつて『愛のコリーダ』で裁判になったヘアー論争ですが、この映画を見ると隔世の思いが致しますね。
この主人公の女性の”ヌード”の美しいこと。
そこにヘアーだのモザイクだのという余計なものは全く必要がありませんね。
本当に美しい”ヌード”でした。
そしてこの監督がきっと本当にこの映画で描きたかったのは、女性のヌードがいやらしく卑猥なものではなくて、芸術として十分成立することを示したかったのではないかと思わせますね。それほどにディレクターズカット版は特に美しさが際立っていました。
そしてこの女性が虐げられて虐げられて、最後の最後にその虐げられた人々に対する逆襲劇であることが認識されて、それがショッキングでした。
それにしても『冷たい熱帯魚』もそうですが、人間をマグロをさばくようにぶつ切りするシーンには、誠に辟易しますが、これが違和感のない光景であることに、自らの無自覚、無感覚を悼みます。
悲しい悲しいお話でした。
2011/02/22 自宅
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