私、基本的にはこの映画の構造は悪くは無いと思う。密かに殺人マシーンを作った人物が、代償を払えば助かるかも知れない(でもまず助からない)ゲームで拉致した人々を血祭りに上げてゆく。身勝手なルールなのだが本人は至ってマジメ、その狂気のルールから生還した者の中に、ゲームマスターの遺志を引き継ぐアホウが現れシリーズ化に。

更に言えば後継者達が何ともポンコツで、ゲームマスターであるジグソーも結構トホホと困っている辺りがツボだ。更に、シリーズが進行する中で後継者達が次々と脱落してゆく作りも潔い(？)。

本作に関して言えば、「Gの帰還」は必然と思っていたので、満を侍してのファイナルといった所だろう。しかしヘッポコHは永遠の幽閉に留まり、Gに謎の豚さんズがついて、まだ続編がありそうな雰囲気を醸し出したのが頂けない。後出しジャンケンでタレを足し増しし続けてきたのだから、最後はHごとアジト大爆発とかで大団円として欲しかった。