[コメント] SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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キムタクが自分の判断ミスで浅利陽介を含む若者5名を無残にも殉死させた後、命令によって仲間を撃ち落とす羽目になった弱り気味の黒木メイサに声をかけ、唐突にペッティングを仕掛けていくシーンには正直度肝を抜かれた。
ぶっちゅー、とやってしまっている。自分たちのせいで人が死んだその直後にである。「こんなヤツラに絶対地球は救えないよ!この人でなし!」などと一人憤慨していると、そこで何の前触れもなく唐突にワープが始まってしまう。
その最中も、互いの体を貪る二人。どうやらキムタクはワープによって発生する重量(G)を存分に活かして、黒木メイサのGス●ットに己のコスモをぶち込んだようである。エンドクレジットで判明するが、メイサはこの本番行為により、目出度く未婚の母となる。
そのセッ●ス以降、最初凛々しかった黒木メイサasパイロットはすっかりキムタクのテクニックに骨抜きにされてしまったため、戦闘機に「乗る」というパイロットの本分を忘れ、男に「乗られる」だけのダサい女になってしまった。常時キムタクの後ばかり追いかけて、戦う気概がまったく感じられない。正直、邪魔なだけである。
しかし、そのおかげなのか、激しい戦闘中にも関わらず、髪の毛がサラサラだ。たぶん出撃前に丁寧にトリートメントしたお陰だろう。恋する女は美しいのである。
本作、一番の見どころはやはり、キムタクがガミラスの戦艦に捨て身の波動砲を仕掛けるラストシーンである。『アルマゲドン』オマージュ!高鳴る観客の期待を一身に背負い、誰もいなくなったヤマト艦内で一人、波動砲を起動させるキムタク。発射準備完了。さらば、地球。さらば、仲間たち。さらば、愛しい俺の森雪。誰もいないから本当は必要ないけれども、お約束だからきちんと10カウントを始めるキムタク。律儀な男である。
順調にカウントダウンをしていよいよ発射!おーけー、こっちも号泣する準備はできている!(by江国香織)という、まさにそのときである。
森雪とのセッ●スが余程よかったのか、「ああ、死ぬ前にもう一回やっとけばよかった…」という情念があまりに濃いせいか、カウント0の時に「発射!」と声を張り上げるはずが、「…雪」という気持ち悪い囁きになってしまった。 まずい。あれは男ならだれでも判ると思うが、オナニーしているとき発射の間際に自分の好きな女子の名前を叫ぶ、という究極のボンクラ行為である。
国民的スターによるこの圧巻のオナニーシーンだけで、十分楽しめた。この映画をみたことに、後悔はないよ。
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