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[コメント] 恋とニュースのつくり方(2010/米)

実際、「恋」も「ニュース」も「つくら」ない。これは育児に家庭生活に頑張っちゃう母である前に私は一人の女性でもあるのよというような女子力とノリ全開のコメディである。(←ネタバレではありません)
シオバナカオル

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







物語は、荒唐無稽な主人公素質の持ったヒロインが奮闘しているように見えかけて実際何でもうまくやりこなしてしまうという非常にご都合主義で深みも無い、努力のいらないサクセスストーリーである。つまり、つまらない。

しかし、この映画は見どころはそこではない。

レイチェル・マクアダムスがお父さん(ではないが疑似父)であるハリソン・フォードやお母さん(同上)ダイアン・キートンに手を焼きながらキャリアーマンとして家庭の事情もこなしていくという頑張っちゃう女子力の物語である。

実際ファッ○ンな邦題様に冠されているような「恋」などほぼ皆無で、この物語において彼氏などというのは赤ちゃんかペットのような扱いである。それが故にこの映画を観た男性はレイチェル・マクアダムスの尻に敷かれてもいいと思わなければ、嫌悪しか感じないだろう。

また、この映画はテンポとノリが非常にいい。物語の見方に気づき、このテンポに脈拍が合えば非常に心地良い約100分のコメディである。

(評価:★5)

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