『ハングオーバー』の続編｡

今回はタイでスチュの結婚前夜に前作同様に記憶をなくした３人が同行していたが行方不明になったスチュの花嫁の弟を捜す展開｡

プロット自体は前作の焼き直しなのだが､この作品の場合この手法の方が､記憶をなくした３人が僅かな手がかりから､昨夜の行動を１つずつ探ってゆく面白味が完成されているので良いのかもしれない｡

今回は序盤で､前作で騒動の諸悪の根源だったアランも参列することになり､スチュらが思いっきり警戒の姿勢をとっているのが､前作の展開をリンクしている感じでよかった｡最後にマイク・タイソンが登場するのも前作を見ている人には驚きがあっていい演出だと思う｡全体的に前作で主人公らが体験したことが今回はギャグシーンに生かされていたと思う｡

個人的には今作は前作の展開が本筋で妙にリンクしている部分が多々あったので､終盤でフィルが酔った勢いで坊主頭になったアランの髪型を似合っている褒めるシーンが､３作目が作られることがあれば､今度はフィルも､そのとばっちりを受ける伏線というか含みとなるような意味深なもの感じさせるので､変に期待してしまう｡

ただ､相変わらず最後に捜していた人物を見つけるきっかけというか伏線が前作同様に弱いので､最後に見つけても驚きがあまり感じられない｡それと今回もエンドクレジットで酔った(というかラリっていたと言う方が正しいが)一行の様子を撮った写真が出されるが､今回はスチュの嫁の弟が指を切断したという要素もあるからか､全体的に痛々しさの方が際立ってしまい､前作ほど笑えるところが少なかった｡