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[コメント] コクリコ坂から(2011/日)

過去やその記憶はリセットできない、しかしそこに向きあって新たに出発することはできるというメッセージ。サイドストーリーがメインストーリーのメタファーとして機能している。場面ごとの役割が明確で、無駄がなくテンポがよい。同監督の前作とは雲泥の差。
ツベルクリン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ちゃんと「上を向いて歩こう」っていうメッセージが伝わってきました。それを、声高にではなく、抑制のきいた演出でやり遂げたのはエラい。もちろん、戦争の記憶と向きあうといのが大事なテーマ(その意味で、外部を見ようとしない「三丁目の夕日」なんかとは全く違う)。そのテーマの扱いは多少お気楽な気もするけれども、「旗」の意味を冒頭とラストで全く変えてみせたのは、青春を描いた作品としても鮮やかだと思う。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)Orpheus[*]

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