[コメント] メカニック(2011/米)
距離を置くと、絶妙な髭面があの顔をまるで陥没しているかのように見せてしまう。顔と肉体のアンバランスは目前で展開される仕事の実践を信じられなくする。画面はヤケクソとしか思えない気合で顔に近接して髭を解像する。然るべきものが然るべく見えると今度は美が欠如する。
それは、オッサンのアイドル映画という矛盾を克服すべく、最適な距離感を模索する旅のようなものだ。このマンガが現実として受け入れられる場所がどこかにあるはずなのだ。やがて髭顔の向こうに髭顔が据えられる。それらの髭顔は涙を湛え魂の交歓が始まる。誰がこんなものを喜ぶのだ。
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