[コメント] キッズ・オールライト(2010/米)
ストレートな男女の夫婦家庭だとしてもほぼ成立しそうな凡庸な物語。だが、社会的・政治的にはそれが重要なのかもしれない。かといって退屈ではない。それは登場人物が魅力的に造形されているがゆえだろう。子供たちも含め、皆decentなのがよい。
特に、ミア・ワシコウスカは魅力的だ。善良な人々が摩擦に苦しみながら、それでいて絆を確かめ合う過程が丁寧に描かれる。アネット・ベニングが見せる、自分たちが築いてきたものに対する自負心の表明が印象深い。
BGMのセンスや、ジョニ・ミッチェルで盛り上がる件りなど、気持ちはわかるが現代的視点がブレるという点であまり効果的でないように感じた。
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