悪目立ちする脇役キャラと入り組んだ抗争が邪魔だった。最初の車中の張り込みで長髪デブの赤いジャケットの刑事が大あくびをかまして目を引くんだけど、別に主要キャラでも何でもない。この目立たせ方はまったく意味がない。そのガサ入れで敵のリーダーの熊みたいなのも容姿的に目を引くんだけど、これも雑魚中の雑魚でかなり最初の方で主人公に殺される。で強度いうとかなり地味な顔面な人が、実は刑事チームのボスでもっとも優秀で主要キャラであることが、まんまと物証を奪われた部下たちに向かって「使えないやつらだ」と半笑いするところで初めてわかる。で、この人途中から常に咥え煙草で現場にあらわれてやたらかっこつけてる（ように見える）し、刑事の上層部にお前らに現場の何がわかると矜持をかますんだけど、この作品警察の役割ってほとんどないのでいらないエピソードだと思う。オ社長もクセが強いし、もうなんでこんな意味のないところで脇役を目立たせる演出をするのだろうかよくわからない。こういうのはちゃんと誰かのサービスとして機能しているのだろうか？　韓国映画に詳しい人に聞いてみたいです。。　

やたらと入り組んだ騙しあいの筋も、もっと整理すればいいのにと思った。いや別に必要だけで演出をしなくてもいいのだけど、誰が誰と敵対してて、誰と通じて誰を裏切ってってのが何度も確認したくなることが多く、何度か前のチャプターに戻って見直したりしてしまったけど、結局主人公が隣の少女を助けにいく件と、主人公の隠された過去の秘密という２大メインテーマにこれっぽっちも関係ないし。こういうのも何かのサービスになってるのかな？　こういうのが過剰でないというなら、国民性の違いなのかなぁ、とかほんとに余計なことばかり印象に残った作品でした。でもウォンビンがどうとかでなくとても作品として面白かったです。