神楽坂恵さんの乳ね…もうね、あれだけでやっぱり引っ張れちゃうんですよな。『冷たい熱帯魚』のでんでんさんを観ているときと同じ感覚。この女が自分の身も心を晒し堕ちていくプロセスだけ１４０分ずっと観れてたらいいのになぁ…という感じ。

ただ、神楽坂恵×富樫真×津田寛治が現出させるエキセントリックな世界観に浸れば浸るほど、水野美紀のいつもと変わらない演技プランを主軸に据えたもう一つの世界観がぬるく感じられて、テンションの高まりを阻害しているように感じるんだけど、どうでしょうか。

あと、ちょっと村上春樹のエッセンスが入っている気が？二つの世界観で構築されたストーリーが交互に展開する構成は『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だし、ラストシーンはまんま『ノルウェイの森』ぽいし。まあ、そんな気がするだけです。

とにかく、僕は、ひっじょーに楽しめました。