爆破も過剰。物語の煽り方も過剰。演技も過剰。少林寺という実在する寺の話のくせに歴史の脚色、というか事実無根も過剰。

… まぁ中国(香港)映画って一言で言えば過剰だし。その中でも特に過剰なのが功夫映画だし。ましてや少林寺だし、旧作の『少林寺』('82/中香)も滅茶苦茶過剰な映画だったし、主演の李 連杰はそれ以降もずっと一貫して過剰な人だし。

だからこの映画の過剰を嘆くのはお門違いなのかも知れませんが。しかしアンディ=ラウだってニコラス=ツェーだって本来はもっと抑えた役も出来るひとだと思うのです。少林寺はお寺で拳法の聖地な訳ですから、木っ端微塵に破壊しなくても良かったのではないでしょうか…(こんな願いを聞いてもらえるとも思いませんが)。最近金儲けに走っているという嵩山少林寺では仕方ないか…。

そんな体たらくだから、却ってジャッキーのシーンがあり難い事、あり難い事。