[コメント] ドラゴン・タトゥーの女(2011/米=スウェーデン=英=独)
長丁場を飽きることなく見せきってしまうフィンチャーの手腕は見事だが、おそらく原作(未読)を丁寧になぞり過ぎたのだろう、映画としての山場がどこにも見あたらず、細部のテクニックに自己陶酔しつつ、ただ結末に向かって話しを消化しているだけにも見える。
終わってみれば、40数年ぶりに出現したレッド・ツェッペリンの亡霊「移民の歌」のもと男女の幻影が入り乱れ、カタチにならないカタチを求めてうごめくオープニングクレジットが、とてもエキサイティングに物語のエッセンスを凝縮していて一番印象に残った、・・・ではちょっとさびしい。
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