★5 | 生きることが、希望や野心でなく、ただ、生命を維持するだけのことである寂しさ。素手でほおばる食事は、馬の飼い葉と同じである。取り残された馬と父娘はもはや同じ運命なのである。風の音と執拗に繰り返されるBGMが狂気を駆り立てる。 [review] (jollyjoker) | [投票(3)] |
★5 | 単調な日常の繰り返し、それだけで映画になるには、その下にある人間としての生々しい息づきを上手く表現したタル・ベーラの手腕にブラボー! (ルリマツリ) | [投票] |
★4 | 凄まじい強度と吸引力を持った画面の連続だし、ワンシーンを2カットで描ききる潔癖さの一方、辺境ロケセットの家屋と井戸の距離の絶妙や過剰なまでの風への拘泥。ただ、こういう終末観は目新しくなく、又30分で語れる内容を5倍に伸延させた感が拭えない。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | 「食べて」「お願いだから」という女の語りかけに、「なぜ?」と奈落の瞳で返す馬。神も輪廻も永劫回帰も超人思想も、全ての言葉を殺害して世界は闇の中に溶ける。ニヒリズムの極北。 [review] (DSCH) | [投票(2)] |
★5 | 浮遊するように自在な視点は突然ある一点で凝固し動かなくなる。暴風は轟音とともに不条理な敵意となって容赦なく襲いかかる。一方、不気味に歪んだ音の束が、妙に心地よく調和する不思議な旋律。無彩色の陰影は単調で質素な人の営みの普遍性を饒舌にあぶり出す。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★3 | ベルイマンがSFを撮っていたらこんな感じだったかもしれない。じゃがいもを剥く・井戸の水を汲む・服を着る・・・これだけのことがアクションとして成立することの不思議さ。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | おそらく、昼食はなかった。 [review] (tomcot) | [投票(2)] |
★4 | 神が死んだ世界はどうなってしまうのか。 [review] (ガリガリ博士) | [投票(1)] |
★4 | 人類最後の6日間を、真綿で締め付けるように荒い白黒の映像と驚くべき終末の風の音で描き切る。人は最後をどう生き、どう死んでゆくのか、、。
[review] (セント) | [投票(1)] |