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[コメント] ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン(2011/米)

ヘレンのキャラ作りが明らかに同性に嫌われそうなタイプの女性のキャラなのが説得力ある。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







親友の花嫁付添い人を頼まれ、親友の結婚式のために奮闘するも、何をやってもうまくいかない女性の悲哀漂う姿を描いたコメディドラマ。

親友リリアンの結婚式の花嫁付添い人を頼まれ、素敵な式にしようと奮闘するのだが、リリアンが大人になってから知り合った金持ちの女性ヘレンが随所で横入りしてくる豪勢なウェディングプランや振る舞いを前に、大差をつけられているのにさらに意地を張って痩せ我慢したり、惨めな姿をさらすアニーの姿に面白さを感じさせつつも、どこか哀愁を漂わせ感情移入してしまう。

アニーにとってはリリアンの心情や繋がりは、最近になって知り合いになったような人物に簡単に理解できるものでも、横入りできる様なものでもないという自信や確信があったのだろうが、それが自分の考えたウェディングプランが1つずつ失敗に終わり、その度に敵視しているヘレンのプランばかり採用され、さらには花嫁付添い人の立場すら奪われ、最終的には自分考えていた構想すらヘレンのウェディングプランに横取りされた時に、今までの信頼や関係が消えてしまったと覚り、抑えていた感情が爆発させてリリアンの結婚式を滅茶苦茶にしてしまう。

一見、アニーの行動が痛々しくも見えるが、長年の大親友で何でも知っていると思っていた人物が自分のよく知らない他人と仲良くなっていたり、自分に見せたことのない一面を見せているのを目の当たりにして、劣等感や嫉妬を抱いたりする姿は、とても現実的だし、ましてや友人同士でも複雑な感情入り混じる女性同士なら、一波乱起こしてしまうのも肯けてしまう。

また、ライバルのヘレンのキャラ作りも、金持ちの成金趣味が鼻につく感じだし、明らかに同性に嫌われそうなタイプの女性のキャラなのも説得力ある。最後にアニーと仲直りするところも、アニーが仕方なくヘレンを受け入れた雰囲気が伝わって良い。

最後には、何だかんだいって、仲直りするアニーとリリアンの姿も、親友という繋がりが最後には勝つんだという希望もあって感動的。また変わり者のメーガンが落ち込んでいたアニーを励まして、アニーが元気を取り戻すところ印象に残った。

最初は、単純にコメディかと思ったが、意外と女性同士の複雑な人間関係が描かれ、結構ドラマ要素溢れる作品であった。

(評価:★4)

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