コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ソハの地下水道(2011/独=ポーランド=カナダ)

地上も、そして地下水道の描写も非常に生々しい。それ故に、地獄で生きているという、一種、異様な迫力が生まれている。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







地下水道に逃げ込んだユダヤ人の描写にしても、妻子を捨てさらには愛人を捨てて逃げ出す男や、集団内のあつれき、生まれたばかりの赤ん坊の悲劇など、ひどいことばかりだ。

そして地上の世界でも、そのひどさは何も変わらない。まさにこの世が地獄と化した暗黒の世界ではないだろうか。

だからこそ、ユダヤ人を助けようという人の善意が輝く。地獄のような社会にあってなお、すべての人間が地獄の住人のようになりはしないことをしっかり描く意義は大きなものがあると思う。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。