[コメント] サチコの幸(1976/日)
今日アタシ燃えてんのと客引きするまだ子供の三浦リカが痛々しく、この危ない感じが印象に残る。各エピソードに閃きがなく話は地味だが、70年代らしいくすんだ侘しさは魅力的。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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浅香光代が名乗り出た息子に知らぬ存ぜぬを決め込んで「番場の忠太郎じゃあるまいし」と云うのだが、しかしこれはそのまま瞼の母ではないか。その他のエピソードも似たようなもので、どれも当たり前に過ぎた。原作の魅力は筋書ではないのだろう。たまに挿入される原画は素晴らしく、もっと映してほしかった。唯一面白い件は小鹿番の自ら軟禁されているM男で、こういうのは漫画家の実体験なんだろう。
射精しちゃう靴磨きの少年は、本当はも少し若い子に演らせないといけないだろうが、そうすると映倫に引っかかるのだろう。終盤の寺尾聡との結婚は、荒地の一軒屋の新居が何か印象的。そのまま主婦に収まったほうが時代の戯画として有効だったようにも思う。最後の草野球もいいんだけど。そこにでっかい土管が並んでいるが、あれは水洗化のための下水管なんでしょうね。終戦後まもなくではなく70年代の光景として受け取った。永島瑛子はとても良い。泉じゅんは出番少なく残念。
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