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[コメント] 96時間 リベンジ(2012/仏)

プロは秒を数えるのに「ワン、ツー、スリー、、、」と声に出す(口を動かす)ものなんだ、とか思わされっとこも面白かったス。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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 2012年の作品で、日本公開は2013年の1月。自分は相変わらず映画を観まくっていた時期のはずですが、本作、観てないスね。なんでだろ。

 50半ば過ぎのじいさんになってからアクション・スターとして開花した(いや、それ以前に俳優として普通に開花していましたが)リーアム・ニーソン、前作では見ながら「ニーソン、そんなことして大丈夫?」みたいな心の声が鑑賞のアクセントになっいていました。けど本作ではもはや安定したアクション・スター。ストーリーもすっかりそこが軸となっています。こいつを敵に回したのが根本的なあやまちでしょ、結局また身内をゴロゴロ殺されてるじゃん括弧ワラみたいな気持ちが、ミルズ(ニーソン)というキャラクターへの頼もしさと同時に物語への安心感になっている。と思います。

 個人的には、常に準備万端・用意周到で、状況に対して臨機応変かつ機敏に対応できるミルズを、どういう展開で囚われの身にまで持っていくのかなという関心で冒頭から観ていました。妻へ指示した逃走経路に、たった一つだけ想定外があって、そのために妻が先に囚われてしまい、というプロットには十分な説得力がありました。ここからもう僕なんかはストーリーに引きずり込まれた(taken)と思います。

 製作時期には4年の間がありますが、物語上は1~2年しか経っていないのでしょうか。主要な配役である妻、娘(レニー、キム)に同じ俳優(ファムケ・ヤンセンマギー・グレイス)を起用する真面目さも好感です。もっとも前作で高2だった娘・キムはさすがにだいぶお姉さんにおなりでしたが。パパに「指示」まで催促する成長著しいご活躍ではありました。またファムケ姐さんもすっかり妖艶とも言える色香を漂わせていて、痛めつけられるシーンなんかやけに興奮させられるという、これはハイ、映画の本筋とは言えない楽しみ方でございましょう。

 「復讐ごっこにはもう疲れた。お前も辛い現実は受け入れて、余生を穏やかに過ごせ」みたいな、アクション映画のヒーローには禁句とも思える「本音」を漏らすところなんかも、本シリーズらしくて面白かったです。

80/100(25/4/26ビデオ見)

(評価:★4)

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