[コメント] ダイ・ハード ラスト・デイ(2013/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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『ダイ・ハード』のシリーズ第5弾。
今回は行方不明になっていた息子のジャックがロシアで逮捕され、裁判にかけられるのを知ったジョンがジャックを助けるためにロシアに単身乗り込むが、密かにCIAの諜報員として活動していたジャックの騒動に巻き込まれる展開。
序盤のロシアの公道でのカーチェイスは『ダイ・ハード』らしい破天荒なアクションシーンでなかなか面白かったが、それ以降のアクションにそれを超えるだけのインパクトのあるものが無かったのが残念。また前作と違って、今回はカメラワークがごちゃごちゃしたアングルだったり、後半は暗がりでのシーンばかりになり、やや見辛かった。
しかし、ストーリー面は今回マクレーン親子のドラマを中心にした展開で、ストーリーの重要なキャラに対極な関係性の親子を出したり、所々で過去のシリーズのオマージュ的な台詞回しを入れるなどツボを押さえており、シリーズを全て見ていて、マクレーン一家に対して感慨深い思い出がある人にはなかなか楽しめるかもしれない。
ただ、今回の事件の中心人物であるコマロフとイリーナ親子に関して、せっかくマクレーン親子と対極の関係性を作ったのに、あまりエピソードを作っていないのが勿体無い気がする。後半のどんでん返しの展開のためにあまりキャラを動かせなかったのもあるが、もうちょっと親子ながら父親が人質で娘が敵というポジションの位置関係を生かした展開があってもよかったかも。
とはいえ今回は『ダイ・ハード』の醍醐味ともいえる、破天荒なアクションやマクレーンの無茶ぶりがあまり無かったので、純粋に『ダイ・ハード』のようなアクション映画を求めると物足りないが、『ダイ・ハード』シリーズ総じて培ったマクレーン一家の関係性にスポットを当てた作品としては悪くないので、『ダイ・ハード』シリーズでの家族関係に特別思い出がある人にはお勧め。
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