[コメント] 遺体 明日への十日間(2012/日)
やはり君塚は下手である。しかしながら、本作を「上手く」劇映画に仕立てることはおそらくプラスにはならないと思う。
たけしさんの言葉だったか。「震災は2万人が死んだ1つの事件ではない。1人の人が死んだ事件が2万件起こったという事だ」(大意)という言葉を思い出した。
この映画は上手いとか下手とかそういった技術論で語る映画ではないと思う。僕らはそれぞれ2011.3.11に対してのある意味の「思い入れ」がある。それを再確認する作品という位置づけで良いと思う。
この事件に対して技巧を凝らしたお涙頂戴の演出なぞ邪魔なだけだ。その意味でそもそもそれができない君塚に徹底的に縛りをかけて脚本・監督を任せたのは正しいのである。
(2013.6.4 ジョイランドシネマ沼津)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。