[コメント] もうひとりのシェイクスピア(2011/英=独=米)
ハッタリ男ローランド・エメリッヒの大風呂敷開帳史劇。中身はちっともいつもと変わっていないが、このいい意味での漫画的ストーリーテリングは評価できるもの。
早い話が、イギリスの誇る戯曲王シェイクスピアの謎を暴こうと思ったら、ついでに大英帝国の暗部の扉まで開いちゃいました、という展開。奇想天外なホラなのだが、これが実にエメリッヒらしい豪快さで、飽きさせない印象を残している。
結局、この男は大衆映画作家なのだなあ、という感慨。毎度お馴染みのスペクタクル描写とあいまって、なんとも見世物的な楽しさだ。
女優としてのヴァネッサ・レッドグレイヴもいい感じ。エリザベス一世を時にコミカルに、時に冷酷に演じて大ヴェテランの余裕たっぷりだった。
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