[コメント] アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち(2011/米)
楽に観れる作品ではない。いたたまれなくなり、辟易とさせられる場面も多い。しかし、親戚を含めた家族ってこうだ!ということを執拗に見せつけられ、観終わって胸に湧き起こる納得感に驚かされる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
観終った直後は、エレン・バーキンとエズラ・ミラーを筆頭とする強烈なパワーに押されて、救いもなく放り出されたような気分だった。
しかし、思い返してみるとそんなことはない。 そこかしこに、ぶつかりながらも寄り添っている家族のさまが描かれている。
ただ、一般的な映画よりも、負の要素が支配する時間帯の割合が多いというだけ。そのバランスが効いている。
バストショットやアップショットが多いなかで、失意のエレン・バーキンが木のそばに倒れ込みそこにエズラ・ミラーが現れる長回し気味のロングショットには、グッと来た。
ラスト、会話がない車中、助手席のエズラ・ミラーがキャメラ方向を眺める。これは彼自身を見つめている視線なのか、はたまた、観客に対して家族のありようについて挑んでいる監督自身の視線なのか。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。