[コメント] リンカーン(2012/米)
長尺、セリフ過多、内容は地味。これだけ揃っていて飽きさせないというのは如何なることか?
リンカーンはとにかくよく喋る。が、それはセリフに拠る説明ではなく、ダイアログですらない。すべて「語り」なのだ。語る対象に対して「聴かせる」ことを十分に意識している。つまり、それだけ脚本が秀れているとも言えるし、それを体現するダニエル・デイ・ルイスが素晴らしいことの証左でもある。
正直、政治劇としては茶番レベルだが、リンカーンが政治家としても家庭人としても終始迷い続けているのがよい。人間を描くとはこういうことなのだ。
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