俯瞰で描くパニックも、Ｚは退治すべき存在だという躊躇のなさも、とにかく物質的過ぎた。もうほとんどイナゴの駆除とか、そんな感じ。そうとなっては、レィティング配慮からか血飛沫もほとんど出ないのもより物質的に見えアダかと。

退治に躊躇ないといえば、ラスト「戦いに活路を見出した者たちもいた」というナレーションと、空爆（Ｚを爆撃している）の映像を見て、製作者はアタマがおかしくなったのかと思いました。それに耐えるほど「どうしようもないんだ」という終末叙事詩にはなっていないと思う。