[コメント] 31年目の夫婦げんか(2012/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
あのさあ。相手を好きか嫌いかという精神的現象と、チ×コが立つか立たないかという肉体的現象の間に、必ずしも正の相関関係はないじゃんか(←言ってもた)。相手に本音をさらけ出せない関係を不幸だと言うなら、真実に向き合えないアメリカ人民全体が不幸だ。そんぐらいのことは言い返してやりたくなる、やけにラブラブ&ハッピーハッピーなエンディングの映画でした。
※ ※ ※
老夫婦の再ロマンスという、古今東西を通じて、基本、どうでもいいっちゃどうでもいい話。そんな話に真正面から取り組んで、それなりに心理学的な裏付けでもありそうな合理的な、かつ製作コスト的にも合理的そうな、そんなお話にきちんと仕立ててくる。その辺がやっぱりさすがハリウッドの力業だなあ、という感想を持つ。
映画が産業として順調に回っていると、こういう映画も出てくんだなあ、とも思う。
ただ、老夫婦の性生活という、タブーとは言わないまでも、普通は忌避されるテーマだから、大胆、オープン、開けっ広げなスタンスで取り組んで見える半面、それでも微妙に迂回され、立ち入らない話題があることも見えてくるよね、特に日本人から見ると。
物語の構成上、そうせざるを得ないのは分かる。でないとハッピーエンドにならんもの。だからこれは映画の必要とする虚構=フィクションなのだが、その手のフィクションを利用しているにも関わらず、ある人の人生を「彼女は本当に不幸だ」と決めつけてみたり、「中には結婚すべきでなかった夫婦もいる」と言ってみたり、そういうこと言うのはセラピストの領分を越えているだろう。もちろん映画が勝手に言ってるだけだが、こういう部分は私なんかからすると、正直、受け入れがたい。
※ ※ ※
「××婚式」みたいな特別な年次じゃない、という程度の意味しかないようでした。
75/100(13/10/14見、/19追記)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。