[コメント] 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語(2013/日)
エヴァが村上春樹なら、まどマギはドストエフスキーだよなあ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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作者の自己愛が作品に投影してしまっているエヴァ&村上作品に対して、(作者の自分への自己愛を作品に持ち込むことに禁欲的で)登場人物の自己愛を突き放して描くまどマギ&ドストエフスキー作品という対比ができるのではないかという印象を持ちました。
それにしても、まどかが阿弥陀仏と化す前作で親鸞の役割を担うかに思われたほむらが、まさか提婆達多(ダイバダッタ)になるとは…。
愛の定義を自ら決めることで闇堕ちし、結果、キュウベエに人類に手出ししたことを後悔させるという逆説的なハッピーエンド。
次作『ワルプルギスの廻天』が待ち遠しい。
これだけ完成度が高いジャパニメーション見ちゃったら、そりゃ村上春樹にノーベル文学賞取らせる気にはならないよなあ。ドストエフスキーがノーベル文学賞取ってないことに村上ファンはドストエフスキーとの共通点を見るわけだけど、因果関係と前後関係くらい違うってのが円環の理かと。
注:私自身は村上ファンではないけれど長編作品は全部読んでるくらいには無視してないです。
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