[コメント] ペコロスの母に会いに行く(2013/日)
何も起こらないし、どこにでも転がっているような話である。が、誰にでも起こり得る話でもある。それを肩肘張らずに淡々と演出することで、人の生き様が炙り出され、我が身を重ねてみたくなる。
赤木春恵が素晴らしいのは言うまでもないが、若き日の彼女を演じた原田貴和子も好い。彼女たちの姿を見比べていると、老い衰えることもまた美しいのだな、ということがよく分かる。
ハゲネタとかベタにならない程度に繰り出す慎ましさ。
そして、長崎という地は、街自体が映画的だ。地形、言葉、そして街の歴史と記憶が。
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