[コメント] ゼロ・グラビティ(2013/米)
サンドラ・ブロックって、わりと立体的な方だったんですね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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3D映像が描くべき(と私が考える)“こちらに向かって飛び出してくる”感と、“目の前をふわふわと漂う”感。これらを描くのになんともふさわしい素材だと、期待した分だけ、がっかりした。いや、そういうシーンも少しはあったが、全編を通してはいかされていなかった。まだまだだ。
全編の9割が無重力(自由落下)状態という実験的な映画。これは最後の、立ち上がろうとしても立ち上がれないサンドラ・ブロックというシーンに結実していた。地上の重力の“否応のない重さ”というものを、観ている私たちも体感できた。同時に、地面にへばりついていられるありがたさ、みたいなものまで感じられた。その意味で、“重力”という原題のほうが本作によりふさわしいと言える(当然か)。
ストーリーもシンプルでよかった。強いて言えば、ジョージ・クルーニーが乱入してくる妄想の部分、妄想を抱きうることへの手掛かりぐらいは前もって与えられていたほうが、なおよかったと思う。
85/100(13/12/15見)
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